Death and Taxesの変化
Death and Taxesの変化
Death and Taxesの変化
表舞台への登場。

グランプリストラスブール13 優勝
2013年4月 ~ギルド門侵犯

Creatures 27
4《ルーンの母/Mother of Runes》
4《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
4《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
2《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
1《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》
2《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》
3《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
3《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》

Spells 10
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1《殴打頭蓋/Batterskull》

Lands 23
4《不毛の大地/Wasteland》
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
1《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
1《永岩城/Eiganjo Castle》
3《Karakas》
9《平地/Plains》

Sideboard 15
1《はらわた撃ち/Gut Shot》
1《太陽の槍/Sunlance》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1《レオニンの遺物囲い/Leonin Relic-Warder》
2《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1《忘却の輪/Oblivion Ring》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
2《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》
2《大変動/Cataclysm》

当時のメタは、Sneak Showを中心に、RUG Delverなどがトップ。
メインに《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》を採用することにより、《騙し討ち/Sneak Attack》を止め、《Karakas》と合わせ、Sneak Showへ優位に立てるのが特徴。
加えて、《霊気の薬瓶/AEther Vial》、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》、《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》、5枚とフライヤーと、RUG Delverへ比較的強い。
ギルド門侵犯にて《無限への突入/Enter the Infinite》型のSnTにもサイドから《忘却の輪/Oblivion Ring》が、一つ前のラブニカへの回帰にて、《死儀礼のシャーマン/Deathrite Sharman》、《突然の衰微/Abrupt Decay》を手に入れ活気づいたBG系のデッキには《ミラディンの十字軍/Mirran Crusaderr》が非常に効果的。サイドからは《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》も存在する。

この段階では
2《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
1《悪鬼の狩人/Fiend Hunter》
2《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》
3《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
3《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》
と合計11枚もの分厚い3マナ帯を有する。
《霊気の薬瓶/AEther Vial》は、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》以外に通しに行きたいものが少ない2ではなく、《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》とのコンボも狙える3まで伸ばすのが一般的な使い方。


転換期

グランプリワシントンDC13 トップ8
2013年11月 ~テーロス

Creatures 26
4《ルーンの母/Mother of Runes》
4《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
4《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
3《セラの報復者/Serra Avenger》
2《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
4《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
1《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》

Spells 11
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1《殴打頭蓋/Batterskull》

Lands 23
4《不毛の大地/Wasteland》
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
1《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
3《Karakas》
10《平地/Plains》

Sideboard 15
1《太陽の槍/Sunlance》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
2《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
2《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2《忘却の輪/Oblivion Ring》
2《萎れ葉のしもべ/Wilt-Leaf Liege》
2《大変動/Cataclysm》

直前のテーロスからの影響は殆ど無し。
しかし、統率者2013から登場した《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》の影響を大きく受けている。
《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》に効力の無い、《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》を完全に解雇。立ち往生してしまう《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》も減らされている。代わりに採用されたのが《セラの報復者/Serra Avenger》。上を超えて殴りに行け警戒持ちの為に上記のカードがこなしていた、防御面での役割も多少はこなせる。また、飛行を持つ《ちらつき鬼火/Flickerwisp》も数を増やしている。
更には、《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》まで採用し、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》が《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》の前で止まる事の無いような工夫も凝らされている。

上記のカードが削られ
2《エイヴンの思考検閲者/Aven Mindcensor》
4《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
1《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》
3マナ帯は7枚に減少。
デッキ全体がシャープになっている。


現在

タルキール覇王譚 発売
《宝船の巡航/Treasure Cruise》、《時を越えた探索/Dig Through Time》、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》の追加。
これに伴い、UR Delverの登場、青の隆盛とその対策として有効な《紅蓮破/Pyroblast》、《赤霊破/Red Elemental Blast》を採用できるデッキが環境を引っ張っている形になる。
トップに位置するデッキのスピード増加による、環境の高速化。探査を活用する為に、能動的なカードが好まれカウンターの減少。《宝船の巡航/Treasure Cruise》に対し効力の弱まったハンデスの削減。探査を使用する為に、一部のデッキが墓地対策を緩める。結果として環境全体のコンボ体制が落ち、ANTなどのコンボが復権。
と、言うのがここまでの印象になる。

StarCityGames - Legacy Open 2014/11/23 1st

Creatures 26
4《ルーンの母/Mother of Runes》
3《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
4《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
1《封じ込める僧侶/Containment Priest》
2《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
2《セラの報復者/Serra Avenger》
4《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
1《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
1《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》

Spells 11
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1《殴打頭蓋/Batterskull》

Lands 23
4《不毛の大地/Wasteland》
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
1《魂の洞窟/Cavern of Souls》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
3《Karakas》
9《平地/Plains》

Sideboards 15
2《はらわた撃ち/Gut Shot》
2《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1《封じ込める僧侶/Containment Priest》
2《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1《赤の防御円/Circle of Protection: Red》
1《絶対の法/Absolute Law》
1《議会の採決/Council’s Judgment》
1《大変動/Cataclysm》

《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》、《騙し討ち/Sneak Attack》の減少に伴い、影響力の薄くなった《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》の枚数が減っている。
目を引くのが、代わりに採用された《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》。《宝船の巡航/Treasure Cruise》を採用する多くのデッキが《渦まく知識/Brainstorm》、《思案/Ponder》を採用。《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》や《定業/Preordain》を採用しているものまである。これらに対し非常に効果的なカードあり、Sneak Showは《時を越えた探索/Dig Through Time》と上記のドロースペルを組み合わせた形が一般的になりつつあるため、効力は落ちるが一定の仕事は望める。

4《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
1《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》
1《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》
3マナ帯は6枚とより少なく。
個人的には、ここまで減らした場合《霊気の薬瓶/AEther Vial》のカウンターを3に上げるのが躊躇われる。2マナの生物は実に16枚にも上る。プレイング段階での一貫性を保つためには、このようなトップに依存し正解が異なる状況を作る事は好ましく無い。《ちらつき鬼火/Flickerwisp》が《セラの報復者/Serra Avenger》と比較した場合に、この問題以上のものを提供してくれるようには感じない。
しかし、逆説的には《セラの報復者/Serra Avenger》を2枚増やせる可能性を持ちながらも、3マナ帯が6枚しかない事を表している。つまり、上記の通りに変更すれば実に4枚まで切り詰める事に成功する。ここまで絞れれば、最早《霊気の薬瓶》のカウンターを3まで上げる必要も無く、終盤にカウンターの数と引いた生物のマナ域が被らない可能性を限りなく低くできる。また、4ターン面ダブルアクションの可能性の増加も、現状の環境への順応と言えるのではないだろうか。単純にUR Delverへの《セラの報復者/Serra Avenger》は強く、テンポ損、《二股の稲妻/Forked Bolt》への裏目の可能性をなくすと同時に、耐性を得られる。
尤も、《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》より飛行をもつ《ちらつき鬼火/Flickerwisp》が求められる可能性もある。この選択には、十分に議論の余地がある。

次に、最近で好みのリスト。
Grand Prix New Jersey 2014 - Day 1 9-0
2014年11月15日

Creatures 26
4《ルーンの母/Mother of Runes》
3《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
4《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
1《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4《セラの報復者/Serra Avenger》
4《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
2《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》

Spells 11
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1《殴打頭蓋/Batterskull》

Lands 23
4《不毛の大地/Wasteland》
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
1《地平線の梢/Horizon Canopy》
3《Karakas》
11《平地/Plains》

Sideboards 15
1《太陽の槍/Sunlance》
2《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
2《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1《安らかなる眠り/Rest in Peace》
2《絶対の法/Absolute Law》
2《議会の採決/Council’s Judgment》
2《大変動/Cataclysm》

実に綺麗で、シンプルなリスト。
《セラの報復者/Serra Avenger》を採用しきった上での《ちらつき鬼火/Flickerwisp》の採用。3マナ帯残りの2枚を散らさずに《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》に纏めた構築。
効力の弱い《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》を残しつつも、以前ほどの影響力はない事から3枚に抑えた採用。
土地構成も色気を出さず、《平地/Plains》11枚と簡潔。《セラの報復者/Serra Avenger》、《ちらつき鬼火/Flickerwisp》と人間以外のダブルシンボル、サイドの《議会の採決/Council’s Judgment》《大変動/Cataclysm》と生物以外のダブルシンボルを睨んでの《魂の洞窟/Cavern of Souls》不採用も評価が高い点。
サイドの《太陽の槍/Sunlance》も個人的には好きな選択。ファーストアクションが薄い、このデッキに於いてDelver、Elvesなどの早いデッキへ、少しでもキープ基準を満たせるカード増やせる点は嬉しい。《はらわた撃ち/Gut Shot》との違いは、裏向きの《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》、《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》への火力範囲。初手にある場合のみを仮定した場合は、テンポ面から《はらわた撃ち/Gut Shot》を選びたい。しかし、実際にはあと引きの可能性も考慮しなくてはならない以上、裏向きの《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》を範囲に入れられる点で《太陽の槍/Sunlance》を評価したい。

そして、注目の形は最新のSCGから。
StarCityGames.com - Players’ Championship 2014/12/21 14th

Creatures 25
4《ルーンの母/Mother of Runes》
3《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》
4《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
3《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
1《コロンドールのマンガラ/Mangara of Corondor》
4《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
2《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》

Spells 12
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1《殴打頭蓋/Batterskull》

Lands 23
4《不毛の大地/Wasteland》
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
3《Karakas》
1《永岩城/Eiganjo Castle》
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
10《平地/Plains》

Sideboard 15
1《太陽の槍/Sunlance》
2《悟りの教示者/Enlightened Tutor》
1《真髄の針/Pithing Needle》
1《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》
3《封じ込める僧侶/Containment Priest》
1《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
1《漸増爆弾/Ratchet Bomb》
1《絶対の法/Absolute Law》
2《議会の採決/Council’s Judgment》
2《大変動/Cataclysm》

とうとうトップ16に入ってしまったメイン《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》構築。
既に、Miracleでは選択肢の一つとなっているこの構築。墓地を全く使用しないこのデッキでも、採用を考えた人は多かったと推測されるが、結果が出た以上まずは1枚刺してみてもいいのかも知れない…。
パワーカード重視でコントロールと呼べる、Jundですら《森の知恵/Sylvan Library》を1枚《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》に変えている中、《ルーンの母/Mother of Runes》と《霊気の薬瓶/AEther Vial》の8枚のみの能動的な1マナ域という構成を貫いてきた、というより強いられてきた。1マナのカードが増えるのでキープ基準が緩くなるのは嬉しいところ。尤も、初動が《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》で良いのかは甚だ疑問だが。
因みに、個人的にはこの《ミリーの悪知恵/Mirri’s Guile》への変更はそれだけでJundを使いたくなるほどの衝撃だった。もっさりして、その分の遅れで負ける点のみが気に入らなかったデッキ。追加のハンデスという改善案は、当然一番の売りのどこを引いても強いという利点が薄れる。それだけに、この《森の知恵/Sylvan Library》という枠を維持しつつ前にマナカーブを持ってくる調整はここ最近で最も感銘を受けた。《思考囲い/Thoughtseize》、《闇の腹心/Dark Confidant》、《ヴェールのリリアナ/Liliana of the Veil》、《Bayou》、《Badlands》が手に入ったら是非とも使ってみたい。
閑話休題、《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》とのアンチシナジーには注意。《地平線の梢/Horizon Canopy》同様に《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》が場にいる状態で、自分のターンに起動する事は無いように気を付けたい。

最後に可能性。
Creatures 24
4《ルーンの母/Mother of Runes》
4《スレイベンの守護者、サリア/Thalia, Guardian of Thraben》
4《迷宮の霊魂/Spirit of the Labyrinth》
4《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic》
4《セラの報復者/Serra Avenger》
3《ちらつき鬼火/Flickerwisp》
1《オレスコスの王、ブリマーズ/Brimaz, King of Oreskos》

Spells 13
4《霊気の薬瓶/AEther Vial》
4《剣を鍬に/Swords to Plowshares》
2《マナの税収/Mana Tithe》
1《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte》
1《火と氷の剣/Sword of Fire and Ice》
1《殴打頭蓋/Batterskull》

Lands 23
4《不毛の大地/Wasteland》
4《リシャーダの港/Rishadan Port》
2《地平線の梢/Horizon Canopy》
3《Karakas》
1《トロウケアの敷石/Flagstones of Trokair》
9《平地/Plains》

Sideboard 15
2《真髄の針/Pithing Needle》
1《墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage》
1《太陽の槍/Sunlance》
2《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist》
2《安らかなる眠り/Rest in Peace》
1《議会の採決/Council’s Judgment》
2《大変動/Cataclysm》

明確に序盤戦に強い《マナの税収/Mana Tithe》を採用し、UR Delverに対しての足りない速度分を追いかける事を狙う。ANTなども復権気味であり、対コンボカードとしては比較的優秀なので許容範囲。2ターン目まで、生きている事が最初の難関なので、その回答としては申し分ない。
但し、《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》と違い、序盤戦に広く強いのに対し、言い訳になるキャントリップがないので、後半、下手をしたら中盤でもトップが完全に腐る事になる点が最大の問題。申し訳程度の2枚目の《地平線の梢/Horizon Canopy》で誤魔化せる問題ではない。
しかし、その上で可能性を感じたのはメタの関係上の話。
負けパターンは、ハンドが使い切れない時とハンドが足りない時に分けられる。
この内、使い切れなかったときは、よりマナコストの軽いものへ変更する必要がある。ほとんどの場合が、カードパワー的には十分で、必要以上に勝ちすぎている。
現在のメタでハンドが足りない負け方が多いのは、Miracle。Delver系への大方の負け方は速度差が埋まらない場合。コンボに対しては、ヘイトベアーが噛み合わない、引けない以外の負け筋は、やはり速度差。つまり、ハンドを使い切れない方の負けパターンが多い。
当然、その他の負け筋もある。Delver系への長引いた時の負け筋は、飛行生物が引けずに《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》が止まらない、《若き紅蓮術士/Young Pyromancer》が生き残って押し切られる、《タルモゴイフ/Tarmogoyf》を止められる生物が引けなくて押し切られるといった形。いずれも、相手と噛み合わずに1枚に押し切られる形。これら全てに対応するには、除去が最も丸く、逆に生物では難しい。メインは割り切り、サイド後は落とさないように除去を取っておくのが恐らく、最も賢い選択だと思われる。

メインはMiracleを捨てに行っているようなものなので、一定数は必ず存在するデッキであり、サイドにはヘイトカードを多めに採用したい。《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》を抜いた分、《真髄の針/Pithing Needle》は2枚確保。《大変動/Cataclysm》も当然2枚までは確定。この11枚のサイドである程度、対応できると思うので残りの4枠の内2枚ほどをMiracleへのカードに割いて良い。…と言っても、既にマッチアップの不利分をひっくり返すような効果的なカードがあれば採用されているはずであり、実際には厳しいところ。追加の《大変動/Cataclysm》、《ハルマゲドン/Armageddon》、《遍歴の騎士、エルズペス/Elspeth, Knight-Errant》あたりか。プロテクション(白)の生物なども候補にはなるが、如何せん単体でプレッシャーになるほどの打点まで持っていなければ、終末を打たせるところまで持っていけない。

コンボとDelverへ体制があるのは、Maverickと同じ。Death and Taxesの上がってきた背景には、《ファイレクシアの破棄者/Phyrexian Revoker》を採用する枠があり、Sneak Showへより強かった事、《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader》によりBG系への解り易い勝ち筋があった事、《霊気の薬瓶/AEther Vial》のおかげで全体除去へMaverickよりは体制があった事が影響している。次に、《真の名の宿敵/True-Name Nemesis》が登場しても、枠の関係でフライヤーの枚数を確保できた事が大きい。
今度は、生物の大きさと《死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman》、 《漁る軟泥/Scavenging Ooze》のライフゲイン能力で、UR Delverへの強さによりMaverickが少しずつ顔を出し始めた。一方で、Death and Taxesはサイドに《絶対の法/Absolute Law》を積み、対策をするのが一般的になりつつある。まだまだ、他のデッキに比べプレイヤーにより随分とリストが変わるデッキだ。今後、どのような変化をし、どのようなパーツが固定されていくのか楽しみだ。

コメント

ルイコスタ
2014年12月25日12:50

とても参考になりますm(__)m

デスタクは自分が愛用していたチメリカにとっては本当に辛いデッキだったので、印象深いんですよね…。
確かに単体で終末を打たせるようなプロ白の生物は浮かばないような…

追伸)ミラクルに装備品はやめてください、泣いてしまいます笑

kafe
2014年12月25日16:37

嬉しいお言葉、ありがとうございます。
しかし、リストの変化、現環境の最適解の二つに分けたほうが良かったと反省しております。
内容が長さに比例しない薄さでした…。

ミラクルが全てのマッチアップですよね。
現在だと、毒の濁流などで流され、個人的には信頼度は以前よりは落ちました。
ただ未だにBG系への勝率は、その枚数に依存すると感じるほどのカードですね。

プロ(白)でなくとも、1枚でStPではなく終末を強要できればいいのですが…。
そう都合よく、アグロ側から全除去を使わせる事はできませんね(笑

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