まず、TTの復習。
唱える事によって起こる動作は主に3つ。
・お互いの墓地がデッキに戻る。
・お互いの手札がデッキに戻る。
・お互いの手札が7枚になる。
この動作の内、主に使ってゆくのは最後のお互いの手札を7枚にする動作になる。
干渉できるものは墓地、手札。逆に干渉されないものは、ライフと場。
アドバンテージ量の計算は、
1 : { 7 - (自分の手札) } - { 7 - (相手の手札) }
の交換になり、自分手札だけでなく、手札が相手よりも少ない分だけの利益を生む。
但し、ドローが最初に相手に移る点、自分がキャストに2Uのマナを費やしている点 (先手、後手の関係に近い、マナを相手の方が多く、早く使える) から、ターンを渡す場合には、相手に追加で+1のアドバンテージがあると見てよい。
つまり、ターンが強制的に終了するこのカードの生み出すアドバンテージ量は、
1 : { 7 - (自分の手札) } - { 7 - (相手の手札) + 1 }
と考えられる。
上記の性質から、リセットされないライフか場で優位に立つ事に優れ、逆に手札の面では不利が付くデッキでの使用が尤も旨みを引き出せる。
これらで採用する際の最も大きいデメリットは、2Uというマナ分の自分の展開を犠牲にしており、テンポ損を生む事。また、何れの場合に於いてもライフまたは場の優位を拠り所にした考え方であり、これらの尖った戦略に関するアンチカードが考えられるサイドボード後では、相手側にもドローの回数を増やす事に繋がり、信頼性は落ちると考えられる。
従来はストームという能力とも相性がいいが今回はターンが終了するデメリットが付加され、この能力との組み合わせ規制されている。
打開策として考えられるのは、このカードのキャスト後の相手のターンで、インスタントのみでのコンボは考えられるが、このカードを打った直後の手札を整理する事が難しく、まず安定性に欠ける。加えて、2Uのコストを支払う必要があり追加で必要なマナの3マナは到底軽いものとは言い辛い。
逆にこのカードへのインスタントの付加というものも考えられるが、同様に7枚のドローを調整する事は出来ず、そのインスタントタイミングで動かすためのギミック自体がその後の7枚のドローの段階では不要になる可能性が非常に高い。これは、折角の7枚ドローのドロー枚数を削っている行為に等しくカードのパワー自体を削ってしまう。
これらの事柄からストームを初めとする非パーマネントによるコンボデッキとの相性は悪いと言えるだろう。
また、執拗に手札を消費する事を条件に加えてはいるが、これはアドバンテージの観点からは、手札差を生む必要があり、これを実現する為に最も簡単で有力な方法である事に起因する。アドバンテージを必要としない考え方ならば、手札差を考慮外にして7枚まで回復する手段としても考えられる。尤も、この場合にも速度を重要視しないだけで、実質的に引いた枚数を稼ぐ為に、同様に手札を使う必要はある。
既存のデッキで採用が考えられるのは、モダンのバーン、親和が最有力。
場が干渉されない部分から、《彩色の宝球/Chromatic Sphere》などとは相性は良い。
トロンでの採用は、《探検の地図/Expedition Map》を中心としたサーチ系のカードとの相性、青マナの供給に《彩色の宝球/Chromatic Sphere》をそもそも起動するなど、現状の形に突っ込むだけでは見るに堪えないが…。
また、カードの性質上ネックになるのがマナ差。上記の通り、そのままターンを返しては払ったマナ分損する形になりがちなので、《不屈の自然/Rampant Growth》の様な場に残る形でのマナ加速とは相性に優れている。ターボランド系のデッキの欠点である手札の不足分を補える点、相手側のドローのデメリットをカードパワーの観点で取り戻せる、ひっくり返せる点から、その様なデッキの復活に繋がれば面白い。
あと、《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》が居ると7点飛ぶ。欠点である、盤面へ干渉できない点を補え、相性に優れる。
唱える事によって起こる動作は主に3つ。
・お互いの墓地がデッキに戻る。
・お互いの手札がデッキに戻る。
・お互いの手札が7枚になる。
この動作の内、主に使ってゆくのは最後のお互いの手札を7枚にする動作になる。
干渉できるものは墓地、手札。逆に干渉されないものは、ライフと場。
アドバンテージ量の計算は、
1 : { 7 - (自分の手札) } - { 7 - (相手の手札) }
の交換になり、自分手札だけでなく、手札が相手よりも少ない分だけの利益を生む。
但し、ドローが最初に相手に移る点、自分がキャストに2Uのマナを費やしている点 (先手、後手の関係に近い、マナを相手の方が多く、早く使える) から、ターンを渡す場合には、相手に追加で+1のアドバンテージがあると見てよい。
つまり、ターンが強制的に終了するこのカードの生み出すアドバンテージ量は、
1 : { 7 - (自分の手札) } - { 7 - (相手の手札) + 1 }
と考えられる。
上記の性質から、リセットされないライフか場で優位に立つ事に優れ、逆に手札の面では不利が付くデッキでの使用が尤も旨みを引き出せる。
これらで採用する際の最も大きいデメリットは、2Uというマナ分の自分の展開を犠牲にしており、テンポ損を生む事。また、何れの場合に於いてもライフまたは場の優位を拠り所にした考え方であり、これらの尖った戦略に関するアンチカードが考えられるサイドボード後では、相手側にもドローの回数を増やす事に繋がり、信頼性は落ちると考えられる。
従来はストームという能力とも相性がいいが今回はターンが終了するデメリットが付加され、この能力との組み合わせ規制されている。
打開策として考えられるのは、このカードのキャスト後の相手のターンで、インスタントのみでのコンボは考えられるが、このカードを打った直後の手札を整理する事が難しく、まず安定性に欠ける。加えて、2Uのコストを支払う必要があり追加で必要なマナの3マナは到底軽いものとは言い辛い。
逆にこのカードへのインスタントの付加というものも考えられるが、同様に7枚のドローを調整する事は出来ず、そのインスタントタイミングで動かすためのギミック自体がその後の7枚のドローの段階では不要になる可能性が非常に高い。これは、折角の7枚ドローのドロー枚数を削っている行為に等しくカードのパワー自体を削ってしまう。
これらの事柄からストームを初めとする非パーマネントによるコンボデッキとの相性は悪いと言えるだろう。
また、執拗に手札を消費する事を条件に加えてはいるが、これはアドバンテージの観点からは、手札差を生む必要があり、これを実現する為に最も簡単で有力な方法である事に起因する。アドバンテージを必要としない考え方ならば、手札差を考慮外にして7枚まで回復する手段としても考えられる。尤も、この場合にも速度を重要視しないだけで、実質的に引いた枚数を稼ぐ為に、同様に手札を使う必要はある。
既存のデッキで採用が考えられるのは、モダンのバーン、親和が最有力。
場が干渉されない部分から、《彩色の宝球/Chromatic Sphere》などとは相性は良い。
トロンでの採用は、《探検の地図/Expedition Map》を中心としたサーチ系のカードとの相性、青マナの供給に《彩色の宝球/Chromatic Sphere》をそもそも起動するなど、現状の形に突っ込むだけでは見るに堪えないが…。
また、カードの性質上ネックになるのがマナ差。上記の通り、そのままターンを返しては払ったマナ分損する形になりがちなので、《不屈の自然/Rampant Growth》の様な場に残る形でのマナ加速とは相性に優れている。ターボランド系のデッキの欠点である手札の不足分を補える点、相手側のドローのデメリットをカードパワーの観点で取り戻せる、ひっくり返せる点から、その様なデッキの復活に繋がれば面白い。
あと、《火想者ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, the Firemind》が居ると7点飛ぶ。欠点である、盤面へ干渉できない点を補え、相性に優れる。
コメント
アドバンテージを無視して自分が得る7枚だけに着目してしまうと、相手目線からは0マナで同じだけの利益を得られてしまう事になるんですよね…。この辺りは実際に使ってみないと正確な評価は難しそうです。